読売新聞の感想

読売新聞を読んで思ったことを書きます。

2017年8月14日の読売新聞の感想

帰省で4日間新聞をためていました。ここしばらく、ほかに習慣づけてやることができたので新聞は斜めにしか読まず、したがって感想も特に浮かばない毎日でした。それはこれからもしばらく続きそうです。とはいえたまには書くか、という気分になることもあります。それが今日です。

 

読売歌壇

 今週の好きな歌はこれです。

 毛糸編む母に何でも話してた編み目数える邪魔してごめんね

 (交野市 山崎美加さん 選者:栗木京子さん)

 大人になって子供のころのことを思い出して、あぁあれは悪かった、とか、未熟だったな、と思うことは多いですね。その思い出の一つとして、編み物をする母とそばで話しかける娘の光景は、大変美しくみえます。ごめんね、という言葉の、いい意味での気安さがまたよいです。ごめんね、と言われる母は、そのことをよく覚えてないかもしれませんし、覚えていてもごめんねと言われる筋合いを感じないことと思います。この時期に詠まれた歌ですから、母はもう帰らぬ人なのかもしれません。そう思うとまた、違った感情が湧きます。

 帰省した実家で、ちいさな姪っ子たちと会って、たくさん話をしてきましたが、あの一場面一場面のどれかが、彼女らの記憶のどこかに住み着くのだろうか、と自分に重ねながら、この歌を味わいました。

 

おわりです。