読売新聞の感想

読売新聞を読んで思ったことを書きます。

2017年3月25日の読売新聞の感想

やっと仕事がひと段落したので、4月はもう少し感想を多めに書けると思います。

 

考える道徳 手探り

 教科書検定が済み、今後少しやり方が変わる道徳の教科書も出そろったそうです。

 小学校の道徳で扱う22の項目が表にまとめられていました。「善悪の判断、自立、自由と責任」、「正直、誠実」など、ふむふむと思ってみていたら「真理の探究」っていうのが出てきて思わず笑ってしまいました。規模が大きすぎるなぁと思って。もちろんそんな大それた意味で言っているわけではないんでしょうけど、小学校の道徳の中で真理に触れることができたら世話ないよなぁと思いました。

 ただ、道徳教育に関しては充実させようといろいろやってみるのはとってもいいことだと考えています。日本ではなぜか、「子どもは純粋無垢でいいけれど、成長していくうちに悪いものを取り入れてダメになっていく」という性善説に依って立つ考えの人が多いので、道徳なんて教えるものではないという意見も時に目にします。

 しかし、何が善で何が悪かはどこかに基準がないと決まらないので、教える必要があります。それに、純粋無垢ならいいかというとそうではないし、そもそも子供はかわいいけれど純粋無垢ではないと僕は思います。

 教える基準が絶対的に正しいものにはなりえないので頭をひねる必要がありますから、いろいろやってみる必要があるというのが僕の考え方です。

 

おわりです。

2017年3月20日の読売新聞の感想

 気が付いたら前に書いてから2週間くらいたってしまいました。光陰は矢のごとしです。高校の時、「光陰は矢のごとしとか言うけれど」という上の句の短歌を作ったのですが、下の句がどうしても思い出せません。

 今日は3月21日ですが、3月20日(月)の感想を書きます。読売歌壇・俳壇です。ほかのニュースも読んでないわけでないですが、あんまり興味がわきません。時間あんまりとれなくて目を滑らせるようにしか読めてないというのも原因です。

 

読売歌壇・俳壇

 今週はこの歌。

 ひらひらと往復葉書の蝶が来て春だ同窓会だと誘ふ

 (青梅市 諸井末男さん 選者:俵万智さん)

 往復葉書の蝶という比喩は特別胸を打たれるようなものではないのですが、「春だ同窓会だ」の句またがりのリズムがしっくりきて好きです。まだ僕が若いからなのか、はたまた友達が少ないからなのか同窓会の知らせは来ません。

 

 俳句はこれです。

 整列のものがなしさよチューリップ

 (相模原市 奥沢和子さん 選者:矢島渚男さん)

 並んだチューリップは、春の見どころの一つですが、そこに物悲しさをみる人もいるようです。その人工的な感じがそう感じさせるのでしょうか、はたまたいずれしおれて枯れていく運命を思ってのことなのでしょうか。この句を見て、む?と思うのは、僕の頭に童謡「チューリップ」が、刻まれているからです。赤白黄色の並んだチューリップが肯定的に歌われており、どこかそれを当然と思っていました。

 

おわりです。

2017年3月6日の読売新聞の感想

ちかごろ忙しくて新聞に目を通せない日が続いています。もったいないので、余裕ができたら通り過ぎた日のものも読みます。それが今日です。今日は3月8日ですが、3月6日月曜日の感想を書きます。月曜日には読売歌壇・俳壇があります。

 

人生案内 「好き」と言わない彼女

 20代前半の会社員男性からの相談。つき合っている彼女が「好き」という言葉を口にしてくれません。きちんと彼氏彼女の関係であるのですが、好きと言ってくれないことが不満です。自分自身は「好き」と言うようにしているのに、彼女はお願いしてもなかなか言ってくれません。彼女にとっては私は遊びなのかも、と不安にもなります。

 作家の出久根達郎さんの回答。こんな川柳があります。

ラブレターすきスキ好きと書いてなし(小島蘭幸)

この川柳は50年前に作られたものですが、大変勉強になります。好きなどと書いてないから、ラブレターなのです。恋愛に限らず、言わず語らずに、相手がどんな気持ちでいるのか察して思いやるようでないと、生きていけません。もっと読書をなさい。

 この相談、一目見て笑ってしまいました。微笑ましいと同時に、なんだか弱い男だなぁとも思って。「好きと言ってよ」と言って言われる「好き」になんてすこししか価値はないのに。書いていないこと、言っていないことをこそ読み取りなさい、という出久根さんの考えには大いにうなずけます。とはいえ、行間だけでは暮らせないのも事実。読み取る努力とわかりやすく伝える思いやりをもって暮らしたいものです。

 

読売歌壇・俳壇

 今週はこの歌。

 業終えて鋏の手入れするいとま傘寿のいまがもっともたのし

 (下関市 森 利治さん 選者:岡野弘彦さん)

 傘寿といえば80歳。僕の3倍以上の年齢ですが、その時期にして「もっともたのし」と言い切れる。その、「言い切る歌」の背後に敷き詰められた80年間が、歌に重みをのっけている感じがしました。

 俳句はこれです。

 初夢や坂のぼれどものぼれども

 (西東京市 高科憲勝さん 選者:宇多喜代子さん)

 何とも不穏な初夢。坂のぼれども、のぼれども頂見えず。でも、なぜそんな坂をのぼっているのかとか、のぼった先にはなにがあるのかとか、想像がはかどります。楽しい句。

 

おわりです。

2017年2月27日の読売新聞の感想

しばらくサボっていました。今月この記事を含めて6記事しか書いてないのに、月間PVが1000を超えました。ヤッター。たぶん検索でニュースのキーワードがひっかかったからクリックしてみただけの人たちだと思います。有益な情報でなくてすみません。

 

性犯罪厳罰 今国会提出へ

 現在、強姦の被害対象が女性のみとされているところを男性も含めたり、罪名を「強制性交等罪」とするとのことです。また、法定刑も懲役3年以上から5年以上に、致死・致傷が加わると6年以上となるそうです。また、親告罪でなくするようです。

 個人的には性犯罪者は最低最悪だと思うので、ちんちんちょん切っていいと思います。そういう立場から見て、よしよし、と思うニュースでした。何で最低最悪と思っているかを説明しますと、性行為というのは、結構好きな人とやるわけなので一回乱暴されてしまえばそれ以降の性行為が最悪になってしまう恐れがあるという点です。それに尽きます。一生続くような影響を、一時の気の迷いだか何だか知りませんがそういうので与えてしまうのは軽率にもほどがあるのでちんちんちょん切るべきです。

 

増える宅配 きしむ業界

 インターネット通販の配送をたくさん受託しているヤマト運輸株式会社が、かなり大変なんだそうです。2015年度の国内宅配便の取り扱い実績が37億4500万個となり、この20年間で3倍にもなったそうです。しかしながら配送料は上げにくく、薄利多売の現状だそうです。特に困るのが再配達で、全荷物の2割が再配達ということにもなっているそうです。

 正直自分も再配達してもらってしまうことがあるのですが、非常に申し訳なく思っています。記事には「再配達の費用などは自己負担にするといった改革が必要」という識者の意見もありましたが、それくらいしないと気軽に再配達してもらっちゃう人は減らないんじゃないでしょうか。うまく集金する仕組みができるかはわかりませんが…。

 

自動運転 近づく未来

 17年度から、完全自動運転による移動サービスを2020年に実現するための実証実験が始まるそうです。そのために自動車保険制度、道路交通法など、自動運転の存在を想定していない各種制度の組みなおしが必要ですし、なにより技術的な実験も必要になります。

 記事で一番びっくりしたのは、一人のドライバーが運転する車に複数の無人車が追尾する「隊列走行」というのが考え出されているという記述です。魚群をイメージして、すごいじゃないか!と思ってしまいました。でも考えてみれば、人が誘導すれば完全自動運転より安全性が高くなるでしょうし、良いのだろうと思います。この技術の発展で自動車事故が減ればいいですね。つい最近せっかく車の免許を取ったのに要らなくなりそうなのは残念ですが。

 

読売歌壇・俳壇

 今週はこの歌がすきでした。

 舗装路をそれて林に入りてきぬ落ち葉が靴の裏にやわらか

 (秦野市 小室誠二さん 選者:岡野弘彦さん)

 舗装路をそれて林に入っていったら落ち葉が靴の裏にやわらかく感じられたというただそれだけの歌なのですが、靴の裏にやわらかの語感がとっても気持ちよくて、一目ぼれしてしまいました。やわらか、うららか、しとやか、のような「~やか」という形容語幹がすきです。

 俳句はこちら。

 猫の恋死ぬの生きるのとはならず

 (さいたま市 薄井逸走さん 選者:宇多喜代子さん)

 本当にそうなのかな、という疑念はありますが、でもそのように感じられますね。恋で死ぬの生きるのとなってしまうのは人間の、しかもその一部しかおらず、きわめて異常と言えます。とはいえ僕も、死ぬ、生きるとまではいきませんが、恋に暮らしを左右されたりしています。

 

おわりです。

 

 

2017年2月19日の読売新聞の感想

部活引率 外部指導者も

 文部科学省が、地域のスポーツ指導者らを中学、高校の職員である「部活指導員」という地位に置き、4月から法制度化するそうです。教員の長時間勤務を是正するための方策の一つだそうです。これまで、正式な教員しか大会への引率を認められていなかったところを、この部活指導員も担えるようになるとのことです。

 記事からはわかりませんでしたが、これはつまり、指導員への報酬も学校から出すということ?そうすると教員の事務作業負担が出るし、予算にも影響するということなんでしょうか。

 部活の練習時間は一つの慣習として定着してしまっているので難しいのかもしれませんが、それ自体を削る方向に強く動いていったほうがいいような気がします。

 これに伴って、課外スポーツを請け負う専門のビジネススタイルを思いつきました。たとえば地域Aで野球の教室を開くとします。その教室は【周辺の中高の野球部の活動時間を把握し、それに合わせてプラスの練習を設計する(別々の学校の部員同士が一緒に練習することもある)】ということを軸にします。

 各校の部活の監督教員が練習を見る時間をまとめて請け負うのです。これでありそうな利点は以下の通り。

 ・教員の労働時間が減る

 ・各校の選手同士で親睦が深まる

 ・別の学校の部員と同じチームで試合をすることで、新鮮味が出る

 ありそうな欠点は以下の通り。

 ・教室に行く人と行かない人の間での差が大きくなる

 ・各部での結束が微妙になる

 とはいえ、部活に指導者を呼び込むというより、まとめて外部に委託するという方法は、可能性があるのではないでしょうか。

 

考える 最近、電話してますか?

 近頃はインターネットとそれを利用した電子機器の普及で、文字でのコミュニケーションが盛り上がっています。LINEを使ったやり取りは、若者の間で定着しています。LINEでは「何時間連絡を取り合った」ということではなく、24時間いつでもつながり続けているという考え方になる、と書いてありました。

 中身のある会話をじっくりしたいという欲望と、誰かとだらだらつながっていたいという欲望は別のものです。(中略)後者の欲望を、LINEがかなえてくれたんです

(評論家 宇野常寛さん)

 僕は文字がめんどくさいので、電話がいいです。たぶん、だらだらつながっていたい欲望が薄いんだと思います。仕事では、記憶力に自信がないので、なるべく記録が残るメールでやり取りをしたいですが…。

 

おわりです。

2017年2月12日の読売新聞の感想

「昭恵外交」精力的に

 安倍首相とともにアメリカに行っていた安倍昭恵夫人も、首相夫人としての外交活動に勤しんだという記事がありました。

 昭恵夫人の顔写真が載っていて、イケメン男性タレントに見えるなぁと思いました。

 

おわりです。

2017年2月6日の読売新聞の感想

四季

しろたへの鞠のごとくに竈猫

(飯田蛇笏 『猫の国語辞典』より)

毎日俳句か短歌を紹介する小さなコーナー。最近は猫の国語辞典という句集?から猫にまつわる俳句が紹介されています。

今日のこれ、想像するだに見てみたいです。

竈が家にあったころ、猫は竈の中で丸くなった。たまには火が残っているとも知らずにもぐりこみ、あわてて飛び出すこともあった。この句、美しい白猫が灰まみれになって眠っている。竈も竈猫も見かけなくなった。

 全文引用してしまいました。火のところにもぐり込んで飛び出す猫、見てみたいし灰まみれの箱座りで眠る猫もまた乙なものでしょう。何とも魅力的な生物です。

 

読売歌壇・俳壇

 今日はこの歌。

 右肩の下がる歩行を指摘され素直に認む「もういいのです」

 (舞鶴市 吉富憲治さん 選者:小池光さん)

 「もういいのです」と言う場合、ちょっとやってみたけれどできない場合とずーっとやってきたけどできない場合の二通りがあるように思います。ずーっと癖になっていることが、時間の重みを感じさせて、「もういいのです」の一言がズシリと重くなっています。きっとこれから僕も「もういいのです」と言う機会に巡り合うことでしょうけれど、そこに重みを込められるようにしたいです。

 

 俳句はこれです。

 書初の大の一字のすわりよき

 (由利本荘市 松山蕗州さん 選者:宇多喜代子さん)

 なんだか問答無用に頭の中に思い浮かべさせられる大きな「大」の字。ものすごい腕力の俳句だなぁと思いました。

 

おわりです。