2017年9月22日の読売新聞の感想
「努力は実る」赤ちゃん認識?
大人が努力する姿を見た赤ちゃんは、我慢強く物事に取り組むとする研究成果が、MITの研究グループがサイエンス誌に発表したそうです。
実験の概要は以下のとおりです。
1. 被験赤ちゃんの半数に「大人が箱からおもちゃをたやすく(10秒で)取り出す様子」を6回見せた。残りの半数には「大人が箱からおもちゃを努力して(30秒で)取り出す様子」を2回見せた。
2. その後、赤ちゃんに大きなボタン付きのおもちゃを渡し、その様子を観察した。おもちゃには、大きなボタンとは別に隠しボタンがついていて、隠しボタンを押すと音楽が鳴る仕組み。手渡す際に音楽を鳴らして渡す。
結果は、事前に見た大人の様子の違いによって、ボタンを押して音楽を鳴らそうとする回数に2倍の差が出たそうです。大人が時間をかけておもちゃを取り出す様子を見たほうの赤ちゃんが多くボタンを押したそうです。この結果は、人が試行錯誤を行おうとする性質は後天的であることを示しうるものと言えるようです。
ユニークな研究です。人の性格は育つ環境によって変わるだろうな、というのは感覚的に思っていました。このような実験をたくさんやって、人の性質のなかでも先天的なものと後天的なものがあるなんて結果が出たりすると面白いですね。
おわりです。