読売新聞の感想

読売新聞を読んで思ったことを書きます。

2016年7月15日の読売新聞の感想

天皇陛下 体力考慮「退位」に関心

 14日の報道から引き続き、天皇陛下の生前退位のことのついて多くの紙面が割かれていました。感情的には多くの人が、ご意向通り退位できるような仕組みを作っていきましょう、というふうに思っているようですが、制度として用意するときに表出しうる問題についての検討が十全に必要で、慎重になるべきであるという事実も無視できないようです。これをきっかけに、天皇家の「女性宮家」についての議論も再燃するか、という見立てがあります。

 識者の意見が数々ありますが、真っ向から変えましょうという意見のほかに、皇室典範は変えずに公務の量を減らせるような制度設計をしていっては、という意見がありました。確かに、天皇陛下がお気持ちになられたのは、公務の量が多いことも一因であるので対症療法としては効果的に見えます。

 この一連の流れの中で、「天皇に私なく、あるのは公のみ」というフレーズに目が留まりました。今まできちんと意識していなかったのですが、いざこう文字にして見せられると、うむ、と思うところがあります。天皇さまをはじめとする皇室の方々は我々日本人の尊崇の対象となっているのは、上述のフレーズがきちんと現実として機能しているからに他ならないのですが、やはりそれは非常に負担の大きいことであるなぁと思いました。そのことと制度のことはベツモノですが、そのあたりに思いを致しながら議論の行方を追っていきたいと思います。

 

おわりです。