読売新聞の感想

読売新聞を読んで思ったことを書きます。

2016年4月7日の読売新聞の感想

規制委判断を尊重

 川内原発の稼働禁止の決定が高裁でひっくり返ったそうです。ちゃんとした判断だと思いました。

 

トランプ旋風 潮目か

 トランプ氏がウィスコンシン州の予備選で大敗を喫したそうです。最近の人工妊娠中絶発言や、クルーズ氏の妻へのツイッター上での批判など女の人に対する発言が効いたのではという見方が書かれていました。いろいろなところに原因を求めることはできると思うのですが、そろそろみんな飽きたんじゃないかなと思いました。

 

Q LINEアイテムどこが問題

 LINEに金融庁の調査が入ったそうです。プリペイドのサービスは、倒産したりした時のために供託金を納める必要があるそうです。LINEアイテムは、仮想通貨で購入するものですが、アイテムを使うとさらに別のアイテムやサービスを得られるという仕組みになっており、この「アイテム」は実質的に通貨なのでは?という疑義が生じたそうです。こういう電脳の世界の出来事は、最近かなり新しくなってきていてよくわからない面も多いのでその実態把握の目的も兼ねているのだろうともいわれています。

 なかなか線引きの難しいところですが、ルール作りは重要ですから、注視していきたいです。

 

解説スペシャル 介護現場 働く人にもケア

 年30万人が就職する介護業界ですが、離職者は年22万人だそうです。冒頭には、「待遇だけではなく、人間関係や施設運営のあり方を理由に職を離れる人も目立ち、」と書かれていました。記事中では21歳の若い介護職員に焦点を当てたエピソードが書かれていました。また、個人の特性に合わせた職員の個別ケアを行った結果離職者が激減した、ということも書かれていました。

 僕はこの記事の冒頭にある「待遇だけではなく」というところが引っ掛かりました。まるで待遇をよくしたことがあるかのような言い方です。一度介護職の具体的な収入状況を見てみるとわかりますが、絶対に待遇が問題です。就職する人が多いのに、やめていく人が多いのは、ただ単に仕事がきついからではなく、仕事がきついうえにそれに見合う収入にならないからです。断定します。

 僕はこういう介護福祉の仕事は尊いものだと思いますが、なんとなく「尊い仕事は金をとるべきでない」という見方が社会にある気がしています。それは全くおかしいです。尊い仕事だからこそお金を集めるべきです。貧困は精神を殺し、死んだ精神は人を殺します。

 もちろん記事で注目するような、労働環境の改善やら小さな心がけやらは重要ですが、待遇改善する前からそれ以外のところが原因だ、というような主張にもっていくのは、経営者やその他の「得する人たち」の意見ではないですか?

 ただ、現在のように人手が足りないからとりあえず就職するなら介護みたいな状況では、それに見合う賃金を払う価値があるのかという問題もはらむのでちょっと複雑ですね。

 

基礎からわかる待機児童 下

 上の記事とも関連しますが、保育士も離職率が高いことが書かれていました。ここでは、「賃金など待遇が良くないことが大きい」とはっきり書かれていました。昨年の全産業の平均給与は33.3万円のところ保育士は21.9万円と低い、とも。

 また、保育士免許を持ちながら保育士をしていない潜在保育士は70万人もいるそうです。今政府が抱える目標の「50万人分定員を増やす」のを実現するには9万人の保育士が要るとされていますが、なんともやればできそうな感じがします。

 上記の介護福祉もそうですが、必要な産業にお金が回らない仕組みになってることがよくわかります。直接的な価値を生み出して販売するような仕事ではないですから、お金の入りも厳しくなるのでしょうが、もう少しなんとかする方法はないのでしょうか。今こそ税金の出番では…。

 

おわりです。