読売新聞の感想

読売新聞を読んで思ったことを書きます。

2016年4月9日の読売新聞の感想

栃木女児殺害 無期判決

 裁判の行方が気になっていた事件です。自白の信用性が争点になっていたこの事件ですが、結局信用できるという結論になったみたいです。記事には、取り調べ記録の録音・録画計約80時間のうち、7時間ほどが法廷で流れたということでした。裁判官も裁判員も非常に大変だったと思います。これまでの流れでは、よもや無罪か?という雰囲気さえ流れていましたが、映像は雄弁だったそうです。裁判員の方も「見ないとわからないことが多くあった」とコメントしていました。被告は判決に「納得がいかない」と答えているそうです。

 結局この被告がやったということはもう確定的になってしまいましたが、弁護側は控訴を検討しているそうです。本当にやってないんだとすれば妥当な動きですが、本当にやっていたとすれば人の心はあるのかなこの人は、という気持ちです。

 

桃田、田児選手が謝罪

 バドミントンの若い選手が違法カジノでお金を使っていたということで、物議をかもしています。先輩の田児さんが、後輩の桃田さんを誘ったという構図だそうです。問題となっているのは、税金も含む多額の支援を受けながらにしてそんなお金の使い方をしていたという部分です。二人は26歳、21歳ととっても若いです。

 やってしまったのはよくないですけど、自分を振り返ってみると、大金を手にして、ちょっと悪いことに誘われた場合、まぁちょっとやってみるかってなっちゃうだろうなと思うのであんまり厳しいこと言えないなと思います。こういうのはおクスリとは違ってとりあえず何とかなりそうなので、今後頑張って暮らしていってほしいなと思います。

 

非正規賃金 欧州目標に

 同一労働同一賃金の話です。欧州では、非正規には正社員の7~9割の賃金が支払われているそうなので、それに似た水準まで引き上げたいということでした。今の日本は56%くらいだそうです。企業側は人件費増の懸念と、終身雇用、年功序列制度の折り合いの付け方に苦慮しそうです。

 記事には、欧米諸国の非正規社員の正社員に対する賃金割合が示されていましたが、アメリカは30.5%って書いてありました。絶対アメリカでは暮らしたくないな~~~~と思いました。

 人件費増による設備投資の遅滞やらなにやらで、業績が悪化することを懸念した声も記事にありました。給料が少なくて働き手が大変な思いをするのはやっぱりかわいそうだと思うし、設備投資が重要なのはわかりますけど、そんなこと公式に発表するなよな、という気持ちになりました。使用者側がそういう風に言うと、労働者は「自分はごくつぶし扱いかよ」という気持ちになっちゃうと思います。

 

TPP審議 民進拒否

 民進党共産党がTPPの審議を欠席したそうです。嫌ですね、ホント。

 

五郎ワールド 一を聞いて十を知るな

 特別編集委員 橋本五郎さんのコーナー。大隈重信のことについて書いてありました。彼は、右足を爆弾で吹き飛ばされたあとに麻酔から目覚めて「右脚を切断したのなら、今後はその脚に行った血は皆な他の部分に行くから、片脚はなくとも以前よりは健康になるな」と言ったそうです。かなりエネルギッシュな人だったということがわかります。気性の荒い大隈に、五代友厚という人が5か条の覚書を送ったそうです。その覚書は、とってもよかったです。

 第一条。愚説愚論を聞くことによく堪えるべし。一を聞いて十を知るは閣下の賢明に原因する欠点である。

 第二条。自己と同じ地位でない人の意見が閣下の意見と五十歩百歩のときは、必ずその人の意見を賞めてそれを採用されよ。

 第三条。怒気・怒声を発しては徳望を失うだけで何の益もない。

 第四条。事務に裁断を下すのは、時期の熟するのを待ってされよ。

 第五条。その人を嫌えば、その人も嫌うだろう。それゆえ自分の好まない人とも交際するよう希望する。

というものです。大事にしようと思います。

 

おわりです。