読売新聞の感想

読売新聞を読んで思ったことを書きます。

2016年11月16日の読売新聞の感想

連立政権構想は「焦眉の課題」

 共産党の志位委員長は、共産党党大会の決議案で野党による連立政権構想に関する考えを述べたそうです。この連立構想を「焦眉の課題」とし、民進党自由党社民党の3党に早期の合意を求める方針だとのことです。志位委員長は「野党は国民に(安倍内閣に代わる政権について)示す必要がある」、「綱領や将来像が違っても、当面の一致点で協力することが共闘の当たり前の姿」と述べたそうです。

 僕が見ている感覚から言うと、その4党が連立して政権を担うとよくないと思います。それと、気になるのは、「綱領や将来像が違っても~」の発言です。この中で言う「当面の一致点」というのは政権奪取のことだと思うんですけど、重要なのは政権がどのように運営されるかであって政権奪取を目標とするのは変です。そんな集団に政権を任せたいとは思わないので、きちんとした将来像を語ってほしいです。もし僕が共産党の支持者だったら代表のこういう発言を聞くと悲しくなると思うんですけど、そういう人は少ないのでしょうか?

 

読売歌壇・俳壇

 今週は月曜日が休刊で、昨日載ってなかったのでないのかなぁとおもっていたらきょう水曜日に載っていました。

 好きだった短歌はこれです。

 秋の夜にマンドリン弾く青年の指はやさしく月光を呼ぶ

 (新庄市 田宮良子さん 選者:小池光さん)

 月光と楽器という組み合わせが好きです。下二句が幻想的でとてもいいと思いました。軽快で柔らかな音色に、雲間から大きな、明るい月が少しだけ顔をのぞかせ、ゆるやかな風がすすきをゆらす。そんな情景を思い浮かべました。

 好きな俳句はこれです。

 ことば待つ君へ林檎を剝きながら

 (東大阪市 渡辺美智子さん 選者:正木ゆう子さん)

 この様子、一瞬で思い浮かぶ君と私の関係が様々なのです。林檎を剝くというところで、僕ははじめ「病室で、入院している君と見舞いの私」を思い浮かべました。でも、「お母さんが、息子に」、「恋人が、その恋人に」「長年連れ添った妻が、夫に」「結婚したばかりの妻が、夫に」などなど、いくらでもあります。そして、その無数の関係の中で、待たれている「ことば」も無数。頭を駆け巡るいろいろなシチュエーションがおもしろかったです。

 

おわりです。