読売新聞の感想

読売新聞を読んで思ったことを書きます。

2016年9月27日の読売新聞の感想

TPP承認案 和訳ミス

 TPP承認案の和訳に、文の重複や欠落などのミスが3か所あったそうです。これについて外務省は正誤表で対応するとの方針です。民進党国会対策委員会の幹部は「大変なミス。正誤表など受け取れない」として、承認案などの出し直し、審議の仕切り直しを求める方針だそうです。

 かなり初歩的っぽいミスですが、働き出してから「あぁこういうの起こるよな」という気持ちでいっぱいです。もちろんこういうミスはあってはならないですが、長い文章の校正やら原本との対照やらは骨が折れます。そしていくら気を付けても抜ける時は抜けるというのが実感です(ダメなんですけど)。仕事で10年前の本のチェックをしたんですが、結構誤植がありました。かなり人の目を通ってるはずのものでこれなら、あんまり目を通したりしにくい機密文書ならどれだけ間違いがあるだろうか、という気持ちです。とはいえ、間違いあっちゃいけないんですけど。

 それについてまた民進党はウザ絡みをしようとしているんですね。

 

共同研究 進む英外し

 英国のEU離脱が、科学技術の発展に暗雲をもたらしつつあるそうです。EUの助成を受けている欧州の研究グループで、英国外しが進みつつあるそうです。なんでも、英国が参加しているがために助成を打ち切られると懸念しているそうです。EU側はそのような理由で助成を打ち切ることはないと公式に言っているそうですが、実際はそんなことはなくEUの人が「英国をはずせ」なんて言ったりしてるそうです。

 科学に国境はあるんですね。お金がかかるものはなんでもそうか。

 

10代の投票 「習うより慣れろ」

 若者の投票率について書かれていました。記事の内容そのものはどうでもよかったのですが、記事の書き方が嫌でした。記事の内容は、「大人が投票に行かないのなら若者も行かないのは必定」みたいな感じでした。

 何が嫌だったかというと、大人⇔若者という書き方をしていたところです。書くなら中年⇔若者でしょう。選挙権を得た人は皆大人と考えるべきです。そんな考え方の中年が多いのに、どうして18歳成人なんて話が議題になるんでしょうか。理解に苦しみます。

 あと、タイトルについても、10代じゃなくても選挙なんか習うより慣れろだと思います。なんで18,19歳が選挙権をもらったからって特別扱いするんでしょうか。浅はか極まりないと思います。大人になるということは特別扱いされないことに慣れることだと僕は思っているので、こういう風潮は本当に嫌いです。

 

未来 楽しんで追求 ノーベル賞受賞者を囲むフォーラム

 9月7日に東大安田講堂江崎玲於奈さん、山中伸弥さんが「新しい科学者像」をテーマに基調講演、パネルディスカッションを行ったそうです。

 山中先生は

「(税金をもらって研究しているので)何を目指しているか、どれだけ成果が出たかなど、常に社会に発信していく義務がある。若い人には創造性の高い研究を自由にやってもらい、社会への発信役は私なり科学コミュニケーターが務める」

 「米国に留学した時に上司から言われたのは、研究者にとって実験をするのが半分と、残りの半分はいかにプレゼンテーションするかということだった。実験も大事だが理解してもらわなくては意味がない」

  と言っていて、ですよねぇ…と思いました。 

 最近の自分の興味に「やっていることをきちんと(過不足なく)伝える」というのがあります。学生の時の自分を思い出すと本当にプレゼンをサボっていたなという思います。

 人は思いが伝わらなかった時、相手のせいにしてしまうことがあります。相手が聞く耳を持たないとか、聞き取るに足る能力がないとか、そういったことです。もちろんそういった部分は対話の場では大いに効いてきます。しかしながら、「ぜんぜんわからないけど面白い話だった!!」ということがあるのも事実。思いを伝えようとするときに「場」を作るところから始めなくてはならないと思うのです。

 その「場」づくりをサボりがちなのです。サボりがちというか、難しくて多くの人ができないんです。もちろん僕もできないので、どうやったらできるかを考えながら暮らしています。ノウハウ募集中です。

 

おわりです。