読売新聞の感想

読売新聞を読んで思ったことを書きます。

2016年4月25日の読売新聞の感想

社説 犯罪死の見落としをなくそう

 警察庁は、警察が取り扱うすべての遺体に青酸化合物を検出する簡易な検査を必ず実施することに決めたそうです。これまでに、いくつも毒殺を見逃してしまってきたという経緯があってのことです。98年以降に52件の見落としが判明しているそうですから、あとどれだけ水面下に隠れているかわかったものではありません。

 現在、2012年に成立した死因・身元調査法によって遺族の承諾なしに解剖を行える権限を警察に与えることで解剖率を向上させようとしているそうです。北欧は80-90%、イギリスは50%ほどだそうですが、日本は12.4%と低い解剖率で、原因不明の死が見過ごされているそうです。これには解剖医が全国で180人しかいないということも大いに関係あるみたいです。一人しかいない県が10以上ということでした。

 死体の取り扱いはとっても難しいですよね、主に感情の面が。死んじゃったらもう触らないでヨ、というのが一般的な遺族の気持ちではないでしょうか。そしてさらに、医学部に行って解剖医になろうと思う人もそもそも少ないんでしょう。人の命を助ける、というところにはコミットできませんものね。記事には待遇もあまりよくないと書かれていましたし、なおさらのことです。それにしても、180人なんてもし大半が集合する会合があったときに大事故が起こってしまったら消滅してしまいますね。

 

医療ルネサンス 我が子を見つめて 1/5

  妊婦検診で「18トリソミー」が判明した夫婦の話が書かれていました。生まれてきた子は、わずか5か月にも満たずに亡くなってしまったそうです。この連載では、新型出生前診断の結果、染色体に異常があった場合、どのようにその子を迎えたらよいのかをテーマに記事が展開されていくそうです。

 出生前診断は、とっても大事な技術だと思いますが、夫婦に選択肢を与えてしまう分場合によってはつらさを生んでしまうよなぁと思いました。

 

読売歌壇

 今週は、これがいいと思いました。

 本を売り古本チェーンの店を出たこの千円で葉書を買おう

 (鳴門市 楠井花乃さん 選者:小池光さん)

 なにがいいと思ったかというと、自分の中にインプットするための本を手放して、他の誰かにアウトプットするための葉書に変えるというながれがいいと思ったのでした。

 

おわりです。