読売新聞の感想

読売新聞を読んで思ったことを書きます。

2016年9月3日の読売新聞の感想

プーチン氏来日合意

 9月2日に安倍首相がロシアのウラジオストクを訪れプーチン大統領と会談したことが大きく報じられていました。経済協力をはじめとしたいろんな論点があったようですが、僕は北方領土問題がいちばん気になります。

 両首脳は北方領土問題について「両国が国益を総合的な観点から判断すべきだ」という認識で一致したそうです。何も言ってないなぁと思いました。

 北方領土については、日本側からいくつかの方法が提案されてきたという経緯があるようです。

  • 川奈提案(1998 橋本首相)ーとりあえず四島は日本の領土ということにして、ロシアの施政は認める提案
  • 並行協議提案(2001 森首相)ー歯舞・色丹と国後・択捉を分けて協議することを求める提案
  • その他、面積等分論、歯舞・色丹2島先行返還論など

 1956年の日ソ共同宣言が「歯舞・色丹島を日本に引き渡す」という文言を含んでおり、ロシア側がそれに署名したという事実はありますが、「引き渡す」といっても「島がどの国の主権下に置かれるかは書かれていない」というプーチン解釈が今の状況になっているといいます。法解釈っていうのはややこしいですね。

 日本の戦略は経済協力をダシに土地を返してもらうという感じですが、いいとこどりだけされておしまい、とならないように頑張ってほしいです。

 

教育ルネサンス 部活動を考える6⃣ 顧問の負担軽減進まず

 日本の教員の部活動負担について書かれていました。近頃は「ノー残業デー」よろしく17時退勤をルール化したり、夏休み中に1週間ほど「閉庁日」を設けて部活をはじめとする学校業務をすべて休むという制度を導入した横浜市立蒔田中学校のケースが紹介されていました。OECD参加国内でも、日本の教員の労働時間は高く、平均38.3時間のところ日本は53.9時間にもなっているようです(1週間当たり)。

 しかし、現場では部活の時間を減らそうとすると、いくつか問題が生じるみたいです。

  1. 学校には来られないけれども部活には顔を出せるような生徒がいて、そういう生徒のためを思うと休みづらい
  2. 部活動の時間を減らそうという提案をすると、熱心な保護者からの抗議が出た

 基本的には、ルール作りが重要で記事にあるような取り組みは良い一歩だと思います。僕自身、運動系の部活をやってきましたが、「自分の時にも強制的に休まなきゃならないルールがあったらよかったなぁ」と思います。部活やりすぎだと思います。

 部活が休みの日でも自主練習しようと思えばできると思うのです。部活時間が減らせないことの要因には「生徒の熱心さに応えたい」というのが大きくあると思いますが、本当に熱心な生徒なら勝手にやるので公式な休みはもっととったほうがいいと思います。逆に熱心な生徒は、休みを軽視しがちで、そのせいでパフォーマンスが伸びないというのも絶対あると思います。

 個人的な経験ですが、高校の陸上部ではほぼ毎日部活がありました。本当に毎日結構強度のある練習をしていました。一方で、大学では週に2回しか部活がありませんでした。僕は本当にその週2回しかやっていなかったけれど記録が伸びました。高校の時より速くなりました。「大学生になって体が出来上がってきた」という要因もあると思いますが、もう一つ、「練習のし過ぎで疲れてて、試合でパフォーマンスを発揮できなかった」というのも否定できません。

 あとやっぱり、学校では座学が重視されてしかるべきだと思うので、それの準備時間が圧迫されている、という今の状況はどうしても改善するべきだと思います。

 

おわりです。