読売新聞の感想

読売新聞を読んで思ったことを書きます。

2016年7月14日の読売新聞の感想

天皇陛下 生前退位の意向

 天皇陛下が生前退位の意向をお持ちであるそうです。宮内庁はそれを否定する声明をだしているようですが、それは憲法に定められた「天皇の国事行為は内閣の助言と承認による」という条文を尊重し、法改正を中心とした政治的な動きを誘発することを避けるための(ポーズの)ようです。

 多くの国会議員は、ご意向を尊重すべきだとの考えだそうです。

 僕は歴史に関する知識が致命的なのでアレなのですが、過去の日本では天皇がかなり直接的な政治を行っていたことや、摂関政治などのキーワードもあったりということで、あまりそうやすやすと「じゃあご退位ください」とは言いがたい事情があるらしいです。僕なんかは、やめたいって言ってるんなら辞めさせてあげては、なんて簡単に言いますが、ここで簡単に法律をつくってしまうと、将来日本の状況が変わって、例えば天皇を担ぎ出すような流れになって、実質的に天皇が実権を握るなんてことになった場合に困るので、深い議論が求められるということみたいです。

 とはいえ、皇室典範には生前退位の決まりがないので、そう難しい議論をせずに解釈的に切り抜けられるのでは、という見方もあるそうで、えらい人たちがどういう判断を下すのか気になります。

 それにしても、国民は皆、結構天皇陛下のことが好きですよね。僕も好きです。そういう、多くの人に好まれる人が国を象徴してくれているのはとってもありがたいことです。

 

人生案内 音楽教師の夢 諦めきれず

 20代の会社員男性からの投稿。昔から音楽教師への憧れがあったが、大学選択時に音楽教師の求人の少なさから音大進学を断念。しかし、合唱サークルで指揮をとるなど音楽とのかかわりを続けながら、メーカーに就職したものの、教師になる夢に対する思いが消えず。今の会社は居心地が良いが、音大に通って教師になりたい。どうしたらよいか。

 増田明美さんの回答。今のあなたには「自分が何をやりたいのか」自分に問いかけることが必要です。あなたのお便りは、あなたが音楽に向いていることを感じさせます。夢に向かってまっしぐらに向かったらいいと思います。論語の「知・好・楽」ということばもあることですから、楽しんでください。覚悟をもって、がんばってください。

 

 ひさしぶりに、増田明美さんの回答が載っていました。まっすぐな励ましの回答で、よいなぁと思いました。人が人にするアドバイスは、かなり勉強になります。この相談は、解決策を示してほしいのか、背中を押してほしいのか、ただ聞いてほしいのかという判断は当事者同士では結構骨が折れますが、それを外から見てみると案外わかりやすかったりするもの。そういう意味で、この人生案内のコーナーは勉強になるのです。そんななかで僕が一番打率が高いなと思う回答者が増田明美さんなのです。

 

おわりです。