読売新聞の感想

読売新聞を読んで思ったことを書きます。

2016年3月12日の読売新聞の感想

東日本大震災5年

 五年がたち、3.11のことがたくさん書かれていました。筆舌に尽くしがたいとはこのことだ、という感想です。1面には、海に向かって並んだたくさんの人の写真が載っていました。中には涙をふく人もいました。5年という歳月は長いですが、とても忘れられるものではないのでしょう。亡くなった人に、生き残った人がメッセージを送るページがありました。一人一人が、誰かにとって大切な人だったという、明らかなことを改めて認識させられました。それを思いながら、1面に記された、死者1万5894人という数字を見ると、言葉も出ません。

 自分にとって、こういう感想を述べることは、とても白々しく感じてしまいます。でも、上に書いたことは本心です。テレビでしか見ていなかった自分が、何を言ってもそれは、非被災者の言葉でしかなく、本当の気持ちはわからないのです。いくら紙面を見て涙しようとも、それは。

 

五郎ワールド 事為さざれば成らず

 特別編集委員 橋本五郎さんの文。およそ月に一回ぐらい載ります。大正デモクラシーで有名な吉野作造さんのことがテーマになっていました。吉野さんは、デモクラシーを民本主義と訳して、論文に用いました。かつての学者のエネルギーには、圧倒されます。それは、どの分野の学者でもそうですが、記事に説明されていた吉野さんの主張や行動に、同様に圧倒されました。彼は、普通選挙、政党内閣制の導入を唱え、それが現在に活きているのです。

 路行かざれば 到らず

 事為さざれば 成らず

 吉野さんが好んで色紙に書いた言葉だそうです。事を成すことは容易ではないですが、死ぬまでに100個は、事を為し、そのうち1つは成したいと思っています。

 

おわりです。