読売新聞の感想

読売新聞を読んで思ったことを書きます。

2016年3月4日の読売新聞の感想

編集手帳

 南方熊楠の十二支考で、猫の智、仁、礼が描かれていると書いてありました。南方熊楠は天才すぎるということを伝え聞いていて、僕は名前を聞くだけで気持ちよくなってしまいます。

 

「在任中に憲法改正」波紋

 首相の発言が波紋を読んでいるそうです。野党の主張は、「憲法改正そのものがちょっとやめたほうがいい」みたいな感じなので、思考停止感とプロパガンダ感が否めません。困ったもんです。もちろん慎重にやるべきだという主張は理解できますが、それにしたってとりあえず反対しとけ感が拭えないのは残念です。

 

広告 がんばらない成長論

 学研の本で、心屋仁之助という人が著者です。見出しを見るだけでもういやんなります。本の副題が、自分らしく、楽しく生きてみようとなっていますが、ちゃんちゃらおかしいです。ふざけ散らかしていると思います。

 最近の世(インターネット)の風潮はがんばること、頑張らせることを否定しすぎていると思います。ガンバルことは素晴らしい!というふうに、おかしな方向に利用して繁栄しているブラック企業というものがありますが、多くの人はその存在に逆に洗脳されているような気がします。すなわち、「ブラック企業は人を無闇に頑張らせる→頑張ることはよくないこと」というおかしな結論に至っている人がインターネットに多いように感じます。正直インターネッターとは距離を置きたいなと思っている今日この頃です。

 ブラック企業は批判されてしかるべきですが、自主的に頑張ることさえ否定し、あいつは会社に騙されて働かされている、かわいそうにとか、意識高い系だわ(笑)といったように同情するふりをして見下したり、揶揄するのがカッコイイということは絶対にないと思います。頑張りたくない人は勝手に頑張らないで暮らせばいいですが、頑張っている人を不愉快にさせるのはまったくお門違いだと思います。

 この本はそれなりに売れると思うのですが、全く不愉快極まりないです。

 

解説スペシャル 岐路に立つ出版界

 近頃書店が減っているが、ジャンルを絞って小規模にうまくやっている書店もあるという話が書いてありました。雑誌の売れ行きがインターネットの発展に伴って減っているという話もありました。

 正直雑誌は、無償で話題を提供する人が多いインターネットの前にはよほどの特色がない限り勝ちにくいと思います。出版の不況は今後どんどん深刻になると思います。でも、そこで活躍するのはやはり書店だと思います。

 いま大きな書店に行けば、わけわからなくなるほどたくさんの本が並んでおり、その商品の入れ替えも盛んです。書店にある本をすべて読むことなど絶対できないという圧倒感を示してきます。そこで、小さな書店の登場です。ターゲットやジャンルを絞って、ソムリエ的な働きをするわけです。そうしないと、多くの人は自主的に本なんか読めないと思うのです。近頃インターネットで文字を読む人は多いと思いますが、そのような人たちはまとめサイトのキャッチーな見出しから飛んで飛んでいろんな記事を読んで時間を浪費しているわけです。読める人が道を示す、それはまとめサイトの記事紹介と同じ仕組みですが、読める人の質によって価値は何十倍にもなるでしょう。

 記事には、細々と書店業、出版業を両立させている人が紹介されていました。『"ひとり出版社"という働きかた』(河出書房新社)の編者の西山雅子さんは「本の世界も、内容や届ける方法まで含め、小回りのきく仕事が求められている」と語る、とありました。出版は死なない、と信じたいです。

 

女性殺害 中国人を逮捕

 2013年に千葉、習志野で起きた殺人事件で、今年3月3日に出所したばかりの中国人が容疑者として逮捕されたらしいです。事件の詳細はわからないですが、逮捕された中国人の顔、めちゃめちゃ悪人顔でした。

 

おわりです。