読売新聞の感想

読売新聞を読んで思ったことを書きます。

2016年3月2日の読売新聞の感想

認知症事故 家族責任なし

 これは本当に大きなニュースだと思います。家族が免責されるのは妥当と思いますが、判決そのものはちょっとマズいのではないかと思います。

 認知症の男性と同居の妻がうたたねをしているすきに、男性は外出し、そのまま電車にひかれ、その賠償請求が家族にいった事件です。

 1審2審と、家族の賠償責任を認める判決が出されましたが、最高裁でそれが覆り、「監督義務者はそもそもいなかった」という判決となったそうです。

 

認知症の人が暮らしていて、その監督義務者が存在しないというのはまずおかしいと思います。家族の誰かは監督義務者となっているが、その責任は免除という結論ならば納得がいったのですが。実際に損害を被ったJRが訴訟できちんと争うのは納得がいきますし、今回の結論は不服なんじゃないかと思います。

 今日の新聞は、このような意見が支配的な紙面でした。そこで気になるのは、最高裁の裁判官はなぜこのように判断したのか、というのが気になります。5人中2人は上述のような主張をしていたそうですが、残りの3人はその考えをどう受け止めたのか、わかりやすく示されるといいのですが。 

 記事にも、民法専門の先生の「献身的に介護をすれば責任が生じると考えられかねず、介護を敬遠する人が増えるおそれがある」という意見があり、全くその通りだと思いました。

 

夫婦別姓 反対61%

 読売新聞の郵送方式の世論調査で、夫婦別姓に反対の人が61%だったそうです。また、賛成反対はさておいて、自分はどうしたいかという質問には、同姓が87%、別姓が12%ということで、多くの人は同姓がいいと思っていることがわかったそうです。

 自分も、わざわざ反対しない立場です。望む人がいて、明らかに不便や損害が生じるようなことではないので、ルールとして作ってしまっていいと思うんですが、反対とする人はどういう考えなのでしょうか。

 別の仕組みとして、結婚したら二人とも新しい苗字になる制度を設けたらどうなるでしょうか。利用する人は少ないと思いますし、面白い苗字が増えてえらいことになりそうですね。

 

ヘリ運搬作業中 資材800キロ落とす

 関西電力が、送電線の鉄塔建て替え資材をヘリで運んでいるときに、落としちゃったらしいです。落としたのは山の中なので大丈夫だったらしいのですが、国土交通省はこの事故を「重大インシデント」と認定したらしいです。

 重大インシデントってどれくらい起こるのか気になって調べたら、2001年から2016年までで、134件、一年に10件もないレベルの事故だそうです。ただ、発生件数はまばらで、15件もある年もあれば3件しかない年もあり、事故発生ののランダムさを感じます。で、一番多いのは大型飛行機の事故のようでした。

 今回山の中でよかったですね。

 

おわりです。