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読売新聞の感想

読売新聞を読んで思ったことを書きます。

2016年2月7日の読売新聞の感想

地球を読む(1面)

 青山学院大特任教授・猪木武徳さんの文章。

 アメリカ人にとって激しい競争を勝ち抜いた成功者は称賛の対象であり、嫉妬の対象では決してないという。それはひとえに、激しい競争社会の中で実力を競い勝ち上がっただけでなく、運を味方につけたという点が重要であるそうだ。富を得た者もそれを理解し、自ら寄付や投資など「富の再分配」を行って国を豊かにしていることが好循環を生むという哲学が根底にあるという。一方で、現在注目を集める大統領候補選出馬の大富豪ドナルド・トランプ氏にはその傾向は見られず、内なる差別意識を煽ることによって支持を集めているという分析をしている。

 トランプ氏の差別的な発言は、あまりにもだな、と思っていて、この間の投票の結果には一つ胸をなでおろしておりました。これからもいろいろな州で投票が行われていくわけですが、うまく淘汰されていけばいいと思います。エンタメ的にはとってもビビッドな感じはしますけど、彼が実際に大統領になってしまったらと思うとどうなってしまうのか不安です。

 

台湾地震・ずさん工事か

 地震で倒壊した建物の柱に空き缶などが入っていたそうです。どこの国でもありそうな話で、こういった災害が起きて初めて明るみに出てしまうのはとても残念です。

 このような手抜き工事のようなものはあってはならないというのは建前としてわかります。とはいえ、誰も建物をもろくしようと建設する人はいないと思います。手抜き工事をしてしまった影にはやむに已まれぬ事情で泣く泣くやってしまったということもあるかもしれず、そういう人には同情してしまいます。

 悪いことをした人を徹底的に叩き潰すというのはあまりいい気分がしないのです。

 

社説(大学入試改革)

 今あるセンター試験の枠組みを少し変えて、記述式問題を加える方向で議論が進んでいるそうです。このことについてはシンプルにやめたほうがいいと思っています。

 単純に採点の負担が増します。その仕事を担うのはおそらく大学教員でありますが、ただでさえ事務仕事や授業に忙殺されている大学教員にさらに負担を強いることになれば、研究の衰退は目に見えて進むと思います。それでも結果を出す人はいるだろうと考える人もいるかもしれませんが、僕は一部の天才に頼るような組織はそのうち崩れると思っています。

 そして、多くのまともな大学はセンター試験のあとの個別試験で当然記述式問題を課します。そこで判断すれば十分ではないでしょうか。

 もちろん、きちんとした問題を準備できて、それにきちんとした答えを出せるような人がいて、それを正当に評価できる基準があるのは重要ですが、現実問題それをすべて満足する形を作れるとは思いません。無理に変化を加えようと予算を使うのは無駄遣いだなぁと感じます。

 

書評

地名の楽しみ(今尾恵介著 ちくまプリマー文庫)

本当はエロかった昔の日本(大塚ひかり著 新潮社)

この二冊が気になりました。