読売新聞の感想

読売新聞を読んで思ったことを書きます。

2017年4月27日の読売新聞の感想

さて書くか、と思ったらもう前に書いてから10日も経っていました。4月はいっぱい書けると思っていましたが、時間があるだけでは書けないものですね。

 

カードローン融資制限

 近頃、カードローンの融資残高がとっても膨らんでいるそうです。2016年末時点で5兆4377億円、これは前年度の1.1倍にあたるそうです。その原因として指摘されているのが、銀行のカードローンには融資の規制がないことです。それはつまり借りたいと言ってくる人にはいくらでも貸せるということです。消費者金融などでは、利用者の年収の1/3を超えて貸し出すことはできないというルールがあります。金利も若干消費者金融より安いので、利用者が気軽に使えてしまうという現状なんだそうです。

 銀行が融資することは、消費者金融の融資とは意味が違うとして金融庁は法規制に否定的だそうです。一方で、日本弁護士連合会の人たちは、法規制しないと苦しむ人は減らないと主張しています。

 銀行の融資が持つ特別な意味がよくわかりませんでした。やってることは消費者金融と同じなので。でも、仮に僕の知らない重要な意味があるとしたら、一番に問題視されるべきは利用者の姿勢ですよね。どこかの復興相ではないですが、こればかりは自己責任論を免れないと思うのですが。年利数%~15%なんて、100万円借りたら15万円も加えて返さないといけないんですよ。やむを得ず必要になる場合があるのは理解できますが、そのようなものを年収の半分以上も借りちゃうなんていうのは、使い道を再考することをまず考えるべきでしょう。

 

おわりです。

 

 

2017年4月17日の読売新聞の感想

読売歌壇・俳壇

 今週はこの歌が好きでした。

 もう夢も希望もないと云ひながらデパートにきて口紅を買ふ

 (下関市 磯部喜佐子さん 選者:小池光さん)

 もう夢も希望もないのに、おしゃれに使う口紅を買う。一回で使い終わるわけでないので、将来に向けた行動ともとれる。こういった矛盾こそ、人生、といった感じがしてとっても好きでした。

 

 俳句はこれが好きです。

 雨が雪雪が雨へと春隣

 (札幌市 関泰輔さん 選者:宇多喜代子さん)

 僕も北海道生まれなので、この感じがよくわかります。3句目は、僕だったら「春となり」とひらがなにして、春になって、と春がお隣に、という掛詞にしてしまいます。ダジャレ好きなので。

 

おわりです。

2017年4月15日の読売新聞の感想

自動運転 止まらず追突

 千葉県八千代市の路上で、日産自動車の試乗車が人身事故を起こしていたそうです。試乗の際、販売店の店員とお客さんが乗っており、お客さんが運転していました。自動ブレーキ機能を備えた車で、それを体験してもらうべく店員さんは「ブレーキを踏まずに我慢してください」と指示。お客さんは言うことを聞いてブレーキを踏まずにいたら、自動ブレーキが作動せずに追突し、前の車に乗っていた夫婦に軽いけがを負わせたとのことです。

 運転者のお客さんは過失運転致傷、店員さんは業務上過失傷害でそれぞれ書類送検されたそうです。警察は、基本的にこのようなケースでは「事故の責任は運転者にある」とする通達を出しています。

 僕がお客さんの立場だったら、勘弁してくれよ、と思います。しかし、運転席に乗ってる人が責任を負うというのもまた、妥当だと思います。自動運転車に関する法律がまだ整備されていないのと、自動運転車が発達し切っていないので、こういう事故は結構起こると思います。車を買う予定はないのであまり関係ないですが、なるべく試乗したくないなぁと思いました。

 

おわりです。

2017年4月12日の読売新聞の感想

4月は割合時間が取れて感想を多く書けそうだと思っていましたが、なかなかかけずもう12日になってしまいました。

 

コンビニでの粋な計らい

 埼玉のお母さんからの投稿。四月から小学生の娘はおつかいに凝っている。ある日マンション内にある小さなお店に、ごま油を買いに行ってもらったが、なかなか帰ってこない。心配で家を出ようとしたときに帰ってきて、事情を聞くと、「お店になかったので近くのコンビニまで買いに行った」という。レシートを見ると「不足分51円」と書いてあった。代金が足りなかったが、娘にごま油を持たせて店員さんが立て替えてくれたようだ。そんな粋な計らいに、気分が晴れやかになった。(立て替えてもらった分はちゃんと返しに行ったそうです)

 なかなかいい話です。実は僕も同じような経験があります。小さいころ、20円を握りしめて近くのコンビニへ。うまい棒を二本買おうとしたら、お会計金額は21円。1円足りない。消費税のことがわからなかったのです。うろたえてしまった僕をみて、店員さんが「ちょっと待ってね」と言って奥へ引っ込み、財布から1円を持ってきて出してくれました。あのお兄さんはいまどうしているのか、少しだけ気になります。

 

古今をちこち 江戸期の婚礼 開始は夜

 日本史家、磯田道史さんのコーナー。江戸期の婚礼について書かれていました。磯田さんは、小学生の時から古文書を見ているので、紙質と書体を見ると書かれた年代が大体わかるそうです。

 書かれていた江戸期の婚礼には、ツッコミどころが多かったです。

  • 夜に嫁を迎えに行き、お餅を搗く。→子作りのさまを餅つきで表現しているそうです。
  • 介添え人を隣に置いて(つまり監視下で!)初の営みをする(『婚礼罌粟袋』寛延3年)
  • 夫婦の営みの部屋に「犬張子」という箱がおかれ、「是は婚礼調(ととのう)翌朝、白紙に紅などつけなどして、舅の方に送る」(『婚礼図書』江戸中期)→ちゃんとできたか、出るはずの赤いやつを付けるみたいです。

 とんでもないですね。出るはずの赤いやつが出ない人もそう少なくないそうなので、なんか無用ないさかいが起きそうな風習です。まぁ、現在の私たちの風俗も、後世から見ればかなりおかしくみえるかもしれないので強くは言えないところです。

 久しぶりの更新なのにエッチな話でごめんなさい。

 

おわりです。

2017年4月3日の読売新聞の感想

都心満開 一番乗り

 気象庁は2日、東京都心で桜(ソメイヨシノ)が全国でもっともはやく満開になったと発表したそうです。靖国神社の標本木で確認されたそうです。

 昨日は僕もお花見に出かけましたが、全然咲いていませんでした。靖国神社は特別に早いんでしょうか。

 

英領、EU指針に猛反発

 イベリア半島南端に、スペインと隣接する英領のジブラルタルという土地があります。このジブラルタルの英国EU離脱後の地位に関して、EUは「スペインと英国が合意する必要がある」と明記したことに、ジブラルタルは強く反発しているそうです。

 歴史上、スペインと英国が領有権を争い、1713年に英領となったジブラルタルですが、スペインが現在も領有権を主張しているそうです。ジブラルタルのEUからの離脱を阻むことで、英国の影響力を弱め、スペイン領として取り戻したいなー、という感じらしいです。

 領土だっていうんだから、英国が離脱するっていうなら一緒にジブラルタルも離脱するっていうのが筋だと思うんですが、領土問題はそうもいかないんですね。こういう境界が絡む問題が世界一むずいです。自分の中での国・国家の概念がまた少し変質しました。

 

翻訳語事情 dictionary→辞書

 斉藤希史さんによる、英語の翻訳語についてのコーナー。辞書という言葉は、昔だと「辞する書」つまり、やめる意思を表明する書簡の意味でもっぱら理解されたそうです。かつては中国の文化に依って立っていた日本なので、現代の辞書にあたる書物は「字書」と漢字があてられていたそうです。漢字の意味が分かれば、文章の意味が通じるので合理的です。

 では、辞書という言葉はいつごろ、どこに登場したか。それは、19世紀ごろ長崎でつくられた蘭和辞典だそうです。西洋の言葉は、文字そのものでなく、単語単位で理解されるので、これまた合理的です。

 字書から辞書へと変化したわけですが、音を変えずに新しい言葉にしたというところに、興味深さがある、と斉藤さん。

 僕は辞書の「辞」のへんとつくりの位置が書いてみるまで不安になる癖があります。たまに間違えて書きます。

 

読売歌壇・俳壇

 今週はこの歌。

 日曜日新宿御苑を歩きましょう入口のある恋をしましょう

 (横浜市 安西大樹さん 選者:俵万智さん)

 こんな相聞歌が詠めると、いいなぁ~。僕は新宿御苑が大好きで、恋も大好きです。「入口のある恋」だなんて、にくい表現です。「はっきりとさせましょう、ここからがはじまりです。僕はあなたが大好きです」という告白の言葉です。すぐに退場とならなければよいですが。

 

 俳句はこちら。

 蕗の薹お澄ましもよし笑ふもよし

 (下松市 吉竹美智子さん 選者:正木ゆう子さん)

 蕗の薹の澄まし汁と、澄まし顔とをひっかけて、解釈に広がりが出ます。蕗の薹の澄まし汁がおいしくて笑顔になっちゃう、とか蕗の薹が澄ました顔にみえたり笑顔に見えたり、とか。

 

おわりです。

 

2017年4月2日の読売新聞の感想

チケット転売 公式サイト

 コンサートチケットの転売が問題視されている中、チケット販売大手会社と音楽・芸能関連団体が共同で「公式転売サイト」を新設して対策に乗り出すそうです。

 現状、元値の30倍もの値段で転売される例もあり、到底普通の人の手に届くような状態ではないようです。このような高額転売に対して、有名アーティストの署名入りで反対を表明する意見広告が出されていたのをよく覚えています。

 このような状況に歯止めをかけるため、ぴあ、ローソン、セブン-イレブン・ジャパンなどチケット販売会社や音楽、芸能プロダクションなどおよそ20者で協議会が設け、見出しにあるような公式転売サイトを作るそうです。今後発売する電子チケットは、公式サイトでしか転売できないような仕組みにし、転売価格は正規料金を大きく上回らないよう上限を設けるとのことです。

 現在想定されている仕組みでは、電子チケットでなければ公式サイトを介さない転売を抑える野は難しいとのことですが、電子化に対応できない高齢のファンへの対応が問題で、すべてのチケットを電子化するわけにはいかず、紙のチケットも併売するそうです。

 やっと対応が実現したか、とうれしく思います。この仕組みがうまくいって、ただ「当日いけなくなったからほかのいきたい人に譲りたい」という考えの人と譲り受けたい人にとって幸せな未来が訪れてほしいです。

 僕はふだん、ちょっとしたイライラはあっても、そう怒ることはないのですが、チケットの転売で儲けている・儲けようとしている人に関してはかなり怒っています。

 

ニャるほど!社会保障 高校生の私に社会保障って関係あるの?

 日曜版のマンガ「猫ピッチャー」のキャラクターで高校生のユキちゃんが抱く社会保障に関する疑問に記者が答えるコーナー。意外と知らないことが多いので、読むと勉強になります。

 子ども(というかその親)が受けている国からの保障は多彩で、

  • 出産育児一時金(健康保険から42万円)
  • 育児休業給付金(雇用保険から給料の67%)
  • 出産手当金(健康保険から給料の2/3)
  • 医療費負担額減免(未就学児2割負担、自治体によってはもっと)
  • 児童手当(国や自治体、企業が負担。0.5-1.5万円/月)

とかなりのもの。自分が育ってきたこれまでにかなり手厚くお金をもらっているので、きちんと働いて返さないといけないなと思いました。

 

おわりです。

2017年4月1日の読売新聞の感想

団塊議員36人 3つの決意 自民

 団塊世代自民党国会議員36人で構成される「団塊の会」は31日に

  1. もうひと花咲かせる
  2. 迷惑をかけない
  3. 延命治療は受けない

という3か条の宣言をまとめたそうです。自民党衆院比例選の73歳定年制について、「もう少し上げたらどうか」といった言及もあったそうです。団塊の会は1947~1949年生まれのベテランで構成されています。

 1947~1949年生まれというと、少なくとも70歳ということですが、もうひと花も二花もないのではないかと思います。国会議員に限りませんが、限られた席に居座り続ける老人ほど邪魔なものはないと思います。蓄えられた知識や経験が役に立たないとまでは思いませんが、革新的に有用である場合もそう多くないと思います。

 もちろん、ポストがある老人の人脈が良い方向に働くという場合も考えられますが、力のある人の電話一本で解決、なんて事例はどれほどあるのでしょうか。実態を知りませんから何とも言えませんが、あるのかなぁ。

 

世界遺産「観光客多すぎ」 イタリア

 イタリアでは、世界遺産を訪れる観光客が現地住民の生活を脅かしているそうです。たとえば、ベネチアでは2004年の観光客数が175万人だったのに対し、2014年には260万人とおよそ1.5倍増しに。街並みも観光客向けに変貌してしまい、通勤の交通手段も観光客の多さで自由に利用できない始末。郊外に転居した住民もかなりいるそうです。ほかにも、「チンクエ・テッレ」「青の洞窟」「スペイン広場」のような有名な場所でも観光客対策の議論がなされているそうです。

 しかし、観光収入が魅力的なのも事実で、自治体は頭を悩ませているそうです。

 人がたくさん来るのも考えものですね。日本では京都なんかもそんな感じで大変なんではないでしょうか。僕は旅行でしかいったことがないですが、バスが空いているのを見たことがありません。世界人口の絶対数が多くなりすぎ、富の蓄積も多くなりすぎてこのような事態になっているのだと思います。旅行に行くのなら、名の知れたところに行きたいと思うのが人情ですから仕方のないことなのかもしれませんが、本気で人間の数の集中を薄める方法を考えなければならないなと思っています。このような考え方は前にも展開したことがあります。

 

shinbun-no-kansou.hatenablog.com

 

登校列に車 88歳不起訴

 横浜で、認知症の老人が運転する軽トラックが小学生児童の登校列に突っ込み、8人が死傷した事件で、運転手の責任能力が問えず不起訴となったそうです。容疑者は、「ぶつかった理由がわからない」「どこを走ったのか覚えていない」と供述しているそうです。

 認知症状態の過失に関しては、法的判断がかなり難しいそうです。本人の記憶がなければ起訴は基本的に難しいといいます。「人に接触した感触はあった」と証言した横浜の死亡ひき逃げ事件の容疑者(77歳の認知症)は起訴されたそうです。

 近頃この手の事件がよく起こっている印象があります。僕は去年運転免許を取りましたが、運転するたびにおっかないし、すべての判断を適切にできている自信がありません。経験が不足しているとはいえ若い僕でさえそうなのに、認知症とか、認知症でなくても高齢の人が適切に安全に運転できるとは到底思えません。運転免許定年制を本当に考えるべきだと思います。自動運転の発達も見込まれますから、精神的な反発以外にはそう困難なく移行していけそうだ、と僕はみています。

 

おわりです。